英語が嫌いな人へ

嫌いになって当然。生活で使わないし、見かけないし、聞こえてこないし。それでもあれこれ覚えなければならない。なんででしょうね?「国際的なコミュニケーション力がますます必要とされているから」だそうです。

そう言われてもね~。急増する外国人旅行客に対応するため?それなら観光業に就かなければいいし~。まったく、国際、国際ってうるさいですね。「私たちの体内のタンパク質、ビタミン、糖質、脂質はほとんどが外国産だから、もはや私たちは世界人、世界人であるなら言葉も世界語を身につけるべき」。こんなお説教も聞いたことがあるでしょう。それはそうだけど、そう言われてもね~。疑問も残りますね。なんで世界語が英語なんだ、と。

これには歴史というものがあって、たまたま英語になっているのです。産業革命やら開拓者精神やらが興って、英語を母語とする人たちが力を持ったのです。それで世界の共通語がいま英語になっている。皆で投票して決めたことではないのにね。生まれてみたら世界は勝手にそうなっていた。英語圏に生まれた人が有利ですね。なんとなく悔しいですね。

「長いものに巻かれる」必要はありません。反抗しましょう。だけどボイコットを?いやいやそれでは孤立します。偏狭な国粋主義に陥って自滅します。ちょっと踏んばって、こんな方法はどうでしょう。世界のこの不平等な状態を英語で抗議できるほどに英語力を身につける!「英語が共通語になっている今の状態っておかしいよね」と英語で訴える。英語を第二言語としている国の人たちは「仕方がないよ」と言いながらも、耳を傾けてくれて英会話が弾むと思います。

しかしこんな大言壮語を動機としなくても、英語学習にやる気が出る方法もありましょう。何かを外国語で説明できるくらいになると、自分の母語が洗練されてくるんですね。母語の枝葉がとれて幹の部分がぐっと太くなり、より明確になってきます。(と思います)。母語のためにもとりあえずの第一外国語の英語を学びませんか!

もっと身近なことで考えますと、皆さんが自分の好きな道に進んで、専門分野を持つとします。そうするとその専門知識を世界から求められることが起こるでしょう。ますます。相手は日本語を知りません。通信手段がどうしても英語になってきます。通信できれば一夜にして生活圏が何十倍にも広がるのです。人生も広がったように感じられて、晴れやかな気分になると思うのですが‥‥。